歯科予防

高齢者のお口の掃除

口腔ケアの大切さ

高齢者の増加により、介護を必要とする方が増えています。
心疾患・脳疾患・ガンなど体が悪いのになぜお口?と思う方が多いと思いますが
口の機能が低下したりお口の中が汚れていると、噛んで飲み込むといった摂食の機能が衰え
十分な栄養が取れなくなり運動機能の低下や、免疫・抵抗力の低下に繋がります。
また、お口の中の細菌が肺に入ると誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
お口の重要は働きのために口腔ケアが大切になってきます。

準備するもの

・歯ブラシ
・スポンジブラシ
・ガーゼ
・保湿剤(ジェル・ワセリン)
・コップ
・吐き出す容器

器具の準備ができたら、姿勢を整えます。
座位が保てる方は座ってもらいあごを引いてもらいます。
ベットで行う場合は状態を起こし、クッション・タオルで高さを調節します。
麻痺がある方は麻痺側を高くします。

清掃方法

①口の中の観察
   入れ歯が入っている場合は外してください
   入れ歯は歯ブラシでこすり洗いしてください
 ②保湿
   お口の中が乾燥している状態で掃除をすると傷ついてしまったり
   汚れが落ちにくい場合があるので保湿剤を塗ります
   舌・頬・歯茎・唇・口角に塗ります
 ③歯の掃除
   歯が残っている場合は歯ブラシで歯を磨きましょう
   歯ブラシはやわらかいもので歯と歯茎の境目を優しく磨いてください
 ④粘膜の掃除
   スポンジブラシを水に濡らしてよく絞ります
   頬・歯茎・舌・上あごをクルクルとふき取ります
 ⑤水分のふき取り
   水分が残っていると誤嚥してしまうので乾いたガーゼでふき取ります
 ⑥保湿
   最後に乾燥しないようもう一度保湿剤を塗ります